俺様彼氏の甘い罠




「 っふ・・・・んんっ・・・ 」




机の上に座らされて、
逃げられなくなった。




誰かが通るかもしれない。
誰かに見られるかもしれない。




心臓が破裂しそうで、
頭なんて働かなくて、
息が詰まって苦しくて。




「 ~~~~~~っ 」


「 澪、隠し事はなし、な? 」


「 ・・・・っ・・会長、です・・・ 」




何でこの人は何でも
見透かしてしまうんだろう。
何も言ってないのに表情だけで
すぐに何か読み取ってしまう。




キスに耐えられなくて先生の
肩を押すと、あっさりと唇は離れて
意地悪く先生が口角を上げた。




「 ・・・・・で? 」


「 手の甲にチュウされました 」


「 ここだけ? 」




ここ、って手を差し出せば
先生がカリッと歯を立てて
”消毒”ってキスをされた。





< 190 / 231 >

この作品をシェア

pagetop