俺様彼氏の甘い罠
「 っふ・・・・んんっ・・・ 」
机の上に座らされて、
逃げられなくなった。
誰かが通るかもしれない。
誰かに見られるかもしれない。
心臓が破裂しそうで、
頭なんて働かなくて、
息が詰まって苦しくて。
「 ~~~~~~っ 」
「 澪、隠し事はなし、な? 」
「 ・・・・っ・・会長、です・・・ 」
何でこの人は何でも
見透かしてしまうんだろう。
何も言ってないのに表情だけで
すぐに何か読み取ってしまう。
キスに耐えられなくて先生の
肩を押すと、あっさりと唇は離れて
意地悪く先生が口角を上げた。
「 ・・・・・で? 」
「 手の甲にチュウされました 」
「 ここだけ? 」
ここ、って手を差し出せば
先生がカリッと歯を立てて
”消毒”ってキスをされた。