俺様彼氏の甘い罠
「 お前は少し目を離すと
すぐに捕まるよな 」
「 ・・・・ 」
資料を整えながら
先生が”どうにかならないのか”
なんて私に言ってきて、
私だって好きで捕まってるわけじゃ
ないのに、ってムッとして
先生から顔を背けた。
「 先生がちゃんと捕まえてないから
捕まっちゃうんじゃないですか・・・ 」
ボソッ、と零れた本音に
気付いたときにはもう遅くて。
「 ・・・・へぇ・・? 」
楽しそうに口元を歪ませた先生が
再度資料を手放して
私の腰を捕まえた。