俺様彼氏の甘い罠




「 速水・・・ 」


「 あぁ、そうだ 」


「 なんだ? 」




会長もそれなりに身長は高い。
先生よりは低いけど・・・だけど
そんなに差はなくて。




おっ、て先生の楽しそうな声に
指と指の隙間から2人を見た。




「 な、何してるんですか!! 」




先生の胸倉を掴んだ会長が
楽しそうに目を細めていた。




「 ──────────ってことで、
  覚悟しててくださいね、先生? 」


「 はっ・・・負ける気がしねーな 」




鼻で笑ってバッと会長の手を
振り払った先生は資料を適当に
かき集めると、私の頭を
ぐしゃぐしゃと乱暴に撫で回して
”早く戻るぞ”って先に出て行った。




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