俺様彼氏の甘い罠















───────────チュッ




「 あけましておめでとうございます! 」




1月1日、0時0分。
どこかの神社を中継していた
画面が切り替わるその瞬間に
テレビを消して、




予め設定していた携帯のアラームが
耳を掠めたと同時に先生の口元を
覆っていた手を頬に添えて、
いつもなら絶対にしない、私からキスをした。




先生と迎える新しい年。
嬉しくないはずがなくて
この日の予定が決まってから
色々考えていたのに、ギリギリまで
続いた先生のキスのおかげで台無しだった。




「 ────────おめでとう 」




しばらく驚いた顔で私を見た後、
ふっと笑った先生の顔が近づいてきて
触れるだけのキスをされた。




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