俺様彼氏の甘い罠
「 はぁ・・・戻したくねーな 」
「 ・・・先生? 」
隙間なんてないくらいに
強く抱きしめられたかと思うと
ぱっと離されて、先生がジロジロと
私を上から下まで見る。
「 ────────────可愛くされすぎ 」
どこか変かな、って首を傾げたら
再度抱き寄せられて、
耳元で先生がそう囁いた。
途端に頭からつま先まで
とにかく全身熱くなって、
返す言葉がなくて
先生の腕の中に顔を埋めた。
「 このまま連れて帰りたい 」
「 ・・・3日の我慢です 」
「 へぇ?3日目終わったら
連れて帰っていいんだ? 」
意地悪く歪んだその口元に
まだ少し痛む足で背伸びして
唇を押し付けた。