俺様彼氏の甘い罠
───────────コツン・・
「 それじゃ意味がないだろ。
高校くらい卒業しねーと
貰ってやらねぇよ? 」
「 ・・・・っでも 」
「 バレたわけじゃないし
バレるわけじゃないだろ。
”もしも”の話をしてるだけだ 」
確かに、そうだけど・・・
だけど、・・・だけど・・・!
グイッ、と私の肩に手を置いて
一気に私と先生の間に距離ができた。
先生は苦笑していて、
少し乱れた私の髪形を
片手で適当に直し始めた。
「 何があっても手放さねーよ。
そのために離れることが必要なら
一瞬だけ離れてやる、それだけだから 」
「 ・・・・先生 」
「 別に泣くことなんかない。
その代わり、もうお前に
選択肢なんかねぇよ? 」
巻いた髪は既に少しとれてきていて
泣いたせいで多分メイクも落ちてる。