俺様彼氏の甘い罠
「 ・・・澪? 」
「 あ、結花ちゃん・・・
バイトだし先に帰って? 」
「 え?でも・・・ 」
「 教室に忘れ物したから
私、1回教室戻らなきゃ 」
「 そうなの? 」
うん、と返事をしながら
荷物をまとめていたら
結花ちゃんに頭を撫でられて、
「 じゃあ、また明日ね、澪 」
「 うん、ばいばい 」
バイト頑張ってね、って
閉まったドアに声をかけて
私は床に視線を落とした。
──────────・・ネックレス。
どこに、行っちゃったんだろう。