俺様彼氏の甘い罠
「 み、・・・高坂? 」
「 先生・・・ 」
もしかしたら、先生が
持ってるかなって
そう思って第2校舎に足を運んだ。
「 どうした? 」
・・・・・・・・・・・・嘘。
そんなのは、ただの口実で。
「 ・・・・・ッ・・先生・・・ 」
「 どうした?何かあったか? 」
書庫の鍵を閉めて、
先生の胸に飛び込んだ。
もう帰るつもりでいたのか
いつも開いてる窓は閉まっていて
カーテンも閉まっていた。
「 ないよっ・・・ないよ・・・ッ 」
「 ない?何が? 」
声をあげて泣く私を抱きしめながら
”落ち着け”と背中を擦ってくれて、
私は泣きながらゆっくり全てを話した。