俺様彼氏の甘い罠




「 どうした? 」


「 ・・・・・ッうぅ・・・ 」


「 速水に生徒会室で
 何かされたか? 」




お兄さんが、話したのかな・・・




先生が私の横に腰を下ろして
私の肩を抱いた。




「 ・・・・ったく・・・
  何、連れ込まれてんだよ・・・ 」




強い力で抱き寄せられて、
私はそっと顔を上げて










「 ・・・・っ・・・おい・・・ 」




勢いよく先生に抱きついた。




抱きとめながらも壁に
頭を打ったのか”痛い”と
少し不機嫌な先生の声にも
涙が溢れ出して来て、
それからしばらく、私は
先生の腕の中で泣いていた。




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