私の彼氏はかっこよくない
もちろん学校も一緒だしときどき帰り道に会うことだってあった。

でも、会うたびお互い避けるようになっていた。

3年生になったあたしと太一はクラスが違った。

あたしが3-4で太一が3-3だった。

少しホッっとした。

同じクラスだったら気まずいし・・・・。

それに、もうあたしたちはいとこでも何でもないから話すこともない。

そう思ってた。

というかずっとそう思わせていたような気もした。

「血がつながってない」

「いとこでも親戚でもない」

その一言がショックだった。

今まで、当然のようにいとこで当然のように親戚で、当然のように近くにいた。

だから、なんだかんだいって傷ついてた。

でも、今思うとあたしは太一に無神経なことをいっていたのかもしれない。

そう思った。







それから、もう少したった今

いつしか太一のことを気にすることもなくなった。


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