青春ガール
「どうしよう…」

暗い路地裏ですごい迷っていた。

「あっれーかわいいね」
「どなたですか?」
「俺は姉ちゃんの彼氏だよー」
「いや、私はちがいます」


「くっそ、絡まれてる」
「…ったく、ヤンキーじゃねーか」
「バカ…あいつは
自分のルックスに気づいてない」
「はぁ!?」

ーバシッー

「な…なにもんだ!」
「大丈夫すか!ボス!」
「あなたたちは、人に
声をかけることはとても
良いことです。でも
とまどっている人を
そういう風に無理やり
連れて行こうとしたら
あたしが許さない…」

「ひ、ひぃーーー」

「…ったく」

一方、廉と直人は…

「みたか…」
「普通じゃねえな…」


「姉さん」
「あ、お前たち」
「俺ら、なんか心配で」
「ありがとっ」

弟子たちは、やはり

心配すぎて、迎えに来た。

弟子たちは、愛美が

だいたい迷った時は

きれいに逆方向に行くのを

知っている。

この場所のきれいな逆方向だ。
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