青春ガール

次の朝

「いってきます」
「お気をつけて」
「うん」

愛美はストーカー

されてたことなんて

全く知らない。

いつもの朝を迎えていた。

「桜庭…？」
「あ、えっと秋山くん」
「あぁ。ここさお前の家？」
「いちを…」
「姉さん！ハンカチ…」
「ありがとっ」
「あの、誰すか？」
「あ、クラスメイトの秋山」
「そうなんすか」
「はい…」
「もーいいからいいから」

愛美は、弟子の背中を押す。

「あはは…弟子です…」
「すげーな…」
「いやいや…」

愛美はふと思った。

こんな自分と一緒に王子様が

来てるなんて知ったら

みんな、悲しむだろう。

なんてね…

「あの、みなさんに悪いです」
「なんで？」
「あなたの好感度が下がります。
こんな私といたら…」
「なんで、そんなことあんたが
決めんの？」
「いや…迷惑かな…って」
「迷惑じゃないし」
「そ、そうですか…」

愛美の胸がなぜか

ドキドキしている…

なんだろう…