青春ガール
「んじゃ、今から学級委員決めっからよ」

担任の「佐野 元気」先生だ。

担当は体育。とても適当な先生だ。

「くじ引きつくったから、ひけーい」

『えーーーーーー』

「先生!学級委員は責任感が…」

「は?んなのめんどくせーよ。

どうせ、みんな同じなんだからよ。

いーじゃねーか」

みんなは、しかたなく引いていく。

「よかったー」

「俺も、ちがかったー」

みんな、当たってない!

あたしだって…

「当たった…」

「おー桜庭!いいじゃねーか」
「は、はぁ…」
「男子は?」
「はい…」
『キャーーー』
「月島か!いいな!決まりだ」


愛美は、学級委員なんてなったことない。

でも、さっき話した人だった。

愛美は初めて"月島 直人"という

名前だと知った。


「直人…」

後ろの席では、もう一人のイケメンが

ムッとした顔をしていた。
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