青春ガール
「いたっ」
「なにしてんの?」
「いや、いやいやいや」
「あっそう」

愛美は紙で指を切ったのだが

迷惑はかけられない。

なんとか、見つからずに

保健室に行こうと思う。

「あの…月島君。トイレに
いってきてもいい?」
「あれれ?迷惑かけていいの?」
「いや、あの…我慢できなくて」
「ハハッいいよ。
ただ、保健室いってきたら」
「な…!?」
「けがしてんでしょ?
隠そうとしても無駄。あんた
わかりやすすぎ」
「はい…」

そして、愛美は保健室に向かった。
「あの」

誰かにひきとめられた。

「はい」

「俺のこと知ってるよね」
「んーと…どこかで…」
「ハハッやっぱおもろっ」
「あ、かっこいい2人の右の人!」
「なんだそれ」
「いや、月島君とあなたは
生まれながらに、かっこいい顔
なんですから、芸能人とか
向いてると思います」
「あ…うん…ありがとっ」
「あ、じゃああたしは
急いでるので」
「あ…」
「はい?」
「俺、秋山 廉だから」
「私、桜庭 愛美です」

愛美は笑顔で言った。


廉の心の奥では心が

動いていた。
< 9 / 15 >

この作品をシェア

pagetop