ヤンキー男子達



『ごめんね。』

「…冗談だったらいーのに。」

『ごめんなさい。』

「覚悟はしてたし。」

私は何も言えなかった。

「ナルが本気で好きだから離したくねぇよ」

『葵君…』

「こっちきて」

ご飯を終えた私たちはベンチに座った。


「俺…だせぇけど。嫌だ…」

強く抱きしめられる。


苦しいよ…


色んな意味で苦しい。


大好きだった人に別れを告げないといけないのも辛い。


けど気持ちに嘘はつけないよ…。


『葵君…ごめんなさいッ…』

「ナルが泣くなよ」

『だ、だって…ッ…』

「泣くぐらいなら俺の傍にいろよな。」


そういって私の涙を拭ってくれた。

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