ヤンキー男子達


「じゃあ。これでお別れ」

『ありがとう』


「大好きだった。幸せにな?」

『葵君もね。私も大好きだったよ』



そういって葵君と私は駅から別々の道を歩きだした。



やっぱり、ちょっと悲しいかな。


いつもいた人がいなくなる。

もう会えないのかな…


友達に戻れる??


戻れるよね?




「ナル!!!」

後ろの方から大きな声。


「頑張れ!!友達として応援する―!!!」


"友達"


『うん!!!ずっと友達だよー!!!』


「当たり前!!!」


そう葵君は叫んでまた歩きだした。

大切な人を失わなくて良かった…。


葵君に背中を押されて私は前に進める。


刀太の元へ。


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