恋の方程式
ーーーー翔Side


今までの努力が実ったな。


俺は、雪乃とダンスをペアで踊る事が分かった日からダンス教室に通っている。
この事は、蓮しか知らない。

当日。

上手く踊れた。


雪乃も練習の成果がしっかり出てた。
俺と一曲踊り終わった後は侑たちと踊っていた。

まあ、俺はと言うと・・・


「翔様、一緒に踊って~。」
「私も~。」
「翔様~。」


「俺、もう踊らないから。」


何だよ!!
香水くせぇし、化粧もバンバンだし。
うぜぇ。


俺は、女たちを置いて行って、と言うより早く離れたかった。


俺は、テラスにきた。
ここなら、誰も来ないし何より雪乃が見える。


今、侑から蓮に変わる時だった。

「なあ?!あいつ~」

そう、俺が見たのは侑が雪乃のキスをしているところだった。

しかも、キスするだけでもイラついてくるのに、雪乃なんか頬を赤くしたぞ!!
何だよ!!


「チッ‼」

また、目をむけると次は蓮が耳元で何かを言ったらしくて、雪乃が照れてる。

なんなんだ??あいつは!!


今すぐにでも、連れて来たい!!
だが、下には大勢の女たち。
俺は身動きが取れなかった。

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