恋の方程式


『もしもし。俺、蓮だけど、今いいか?』

蓮からだった。

「ああ…」

どうしたんだ。急に…

『篠原さんの事なんだけど…
俺からの誘いを断られた。』


「はぁ?どう言う意味だよ。」


『今日、学級委員の仕事で先生に呼ばれた後、俺から今日空いてる?って誘ったら、
断られた。』


「蓮から誘いを断るなんて…
教えてくれて、ありがとう。でも、気をつけろよ。」


『ああ…
翔もな。じゃあ。』


「おやすみ。」


蓮から誘いを断った?!
あり得ない。あの蓮からだぞ!
珍しいのに…
まさか、本当に興味ないのか?

いや、まだ分からない。

様子をみよう。



ドキドキしなかったんだろうか…
完璧な蓮に誘われて…


俺は、ドキドキするなぁー



違う違う。
そう言う問題じゃなくて。
普通の女ならって言う事。


早くも、蓮騙されたか??

面白くなってきたぜ。







< 12 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop