恋の方程式
「クズって!!翔もう、相手にする必要ありません!!」
あははっ
ざま~みろ!!
私って意外とこの空気楽しんでる感じじゃない??
「・・・。」
「翔さんって意外と小心者なんですね。」
「雪乃さん!!それ以上言わないで下さい!!」
口が勝手に動く。
「友達にかばってもらって。可哀想な人。」
「雪乃さん!!!」
止まらない!!
「きっと、感情がないんですね。」
ここで何かが崩れた。
翔は、何も言わずに教室を出て行った。
まるで、昨日の私みたいに・・・。
「雪乃さん。言い過ぎです。いくら、俺たちが雪乃さんを傷つけたからと言って、これはやり過ぎです。」
「なんで?私、被害者じゃん!!」
「ここじゃあ、皆さんに聞かれます。場所を変えましょう。」
どうやら、私たちはだいぶ目立ってたようだ。
「・・・分かった。」
私は渋々OKした。
本当はこれ以上みんなといたら涙が出てしまうのに・・・。