恋の方程式

「な、何してるの??離して!!」


「イヤ。」


瀧は離してくれなかった。

まるで、駄々をこねる子供みたいに。



「泣きたいなら、泣けばいい。俺が受け止めるから。」


「何言ってるの?これもゲームなんでしょ?遊ばないで!!」


そう、これもゲーム。

お遊び。

私がおもちゃ。

瀧が子供。


子供に遊ばれるおもちゃ。



「もう・・・これ以上関わらないで!!!」


「遊びじゃない!!俺は本気だ。」


「嘘・・・。そんなのあり得ないよ・・・。」


「もう、我慢しなくていい。強がらなくていい。俺が傍にいるから。」



こんな甘い言葉。
ただの嘘の言葉なのに・・・








心が、痛い・・・。






我慢なんてしてないのに・・・






強がってないのに・・・


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