恋の方程式
「お前は、誰だ?」
「俺は、渉。雪乃の婚約者だ。」
「婚約者?どういう事だ。」
「言葉の通りだよ。」
「雪乃、婚約したのか?」
「違う!!」
「じゃあ、なんでこいつは婚約者なんて言ってるんだ?」
「それは・・・。」
言えない。
驚きすぎて、声がうまく出ない。
「何を、やっておるんじゃ?」
「おばあちゃん!!」
「お客様かね?じゃあ、家に入れてあげなさい。」
「でも・・・。」
「いいから。」
「はい。みんな、入って。話は中で。」
「ああ。」
なんで、ここに来たの?
私なんて、必要ないのに・・・。