恋の方程式

「落ち着けないよ・・・。二人が喧嘩するところなんか見たくない・・・。二人とも私にとっては大切な人だから・・・。」


「分かった。俺たちが悪かった。だから、どこかに行くなんてやめてくれ。俺は、お前をずっと待ってたんだから。」


「でも・・・。」


「どこかに行くなら、俺の傍に居ろ!!俺は、雪乃を泣かせたりなんかしない。離れたりもしない。」


「待てよ。俺たちも雪乃が必要なんだよ。」


「お前は、黙ってろ。」


「俺たちにも言う権利はあるだろ?雪乃、今までの事は悪かった!謝って済むことじゃないけど、俺たちの傍にいて欲しい!!俺たちと一緒に戻らないか?」


「えっ?翔たちと?」


「ああ。」


「でも・・・、私に消えて欲しんじゃないの・・・??」


「それは、頭が混乱して・・・。ごめん・・・。言い訳にしか聞こえないよな・・・。」


「雪乃ちゃんどうするのかね?渉か、この子達か。」


「おばあちゃん・・・。」






渉か、翔たちか??


決めれない。



どっちをとっても傷つけることになる。



私は、どうしたらいいの??



「雪乃ちゃんの好きなようにすればいいさ。」


「おばあちゃん・・・。」



< 215 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop