恋の方程式
「わぁ!!びっくりした~」
そんなに驚いたか?
「ここで何してる?」
「何って、買い物・・・」
「何買ったの?」
「・・・アイス」
「アイス?お前好きなのか?」
「うん・・・」
こいつ、意外と素直だし、可愛い・・・
いかんいかん。俺は何を考えているんだ。
よし!!ここで会ったのも何かの縁。
使わないとな!
「もう帰るね。」
「ちょっと待って!送るよ。もう、暗いし。」
どうだ!みんなの憧れ5Aの翔に誘われたら、断らないだろ!!
なんかナルシストみたいでキモい・・・
「いい。」
マジかよ・・・
ショック・・・
人生初女を誘ったのに、人生初断られた。
「いや、でも・・・」
俺は再度チャレンジしようと、もう一度声をかけようとしたら、あいつはもういなかった。
コンビニを出ていた。
俺も急いでコンビニを出た。
「はぁ、はぁ、ちょっと、待てよ・・・」
「何?なんか用事あるの?」
「はぁ、はぁ、送る。」
「いい。」
「だめだ。」
「いい。」
「危ないだろ!!」