風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
寝室の扉を開けると、私を抱いたまま彼はベッドに腰掛ける。

結果的に横方向を向いた状態で、私は彼の膝の上に乗る形になった。


「薫?」


そう、私の名前を呼ぶと、彼は首に巻きついている私の腕をそっと解いた。

そして、今度は私の首筋に彼の唇が触れる。

耳を軽く甘噛みされ、電流が走った。

くすぐったいけど、気持ち良い。

徐々に緊張の糸が溶けていく。

今度は鎖骨近くの首筋に、鈍い痛みが走った。

だけど、それは嫌な痛みじゃない。

その痛みが私をさらに刺激する。

何も考えられなくなる。


彼の愛撫は、次第に下へと下りていき。

いつの間にか、ワンピースの後ろのファスナーを降ろされ、上の下着もなくなっていた。

露わになった私の胸に彼の手が触れる。

「あっ・・・・ん・・・・・・ッ。」

思わず声が出そうになり、私は手で口許を抑えた。


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