風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
容赦なくそこを攻め立てられ、呼吸が荒くなる。

あ・・・・、もうダメ・・・。

「陽斗さ・・・ん・・・もう・・・・お願い・・・。」

その言葉にやっと彼は顔を上げた。

休むことなく与えられていた刺激から開放された私は少し安堵する。

だけどその反面、先程まで感じていた彼の存在が突然なくなり、どうして良いのか分からない。

心が彼を求める。

離れていかないでと。



「・・・薫?」

彼が心配そうに私の顔を覗き込んだ。

そして、優しく私の頬に触れる。

温かいぬくもり。


「お願い・・・。」

私を独りぼっちにしないで。

今だけで良いから、私を愛して。

言葉に出来ない想いを心で叫ぶ。

そんな私に彼は何も言わず優しく微笑み、私を強く抱きしめた。


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