風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
「会社の後継者って、良い事ばかりじゃないんですね。」

彼女はぽつりと呟いた。


「そうだな、楽しいことばかりじゃないが有意義ではある。」

自分が大きな会社1つを動かしていると考えれば、やり甲斐はあるだろう。

「・・・そうですか。」

彼女はそう言って、窓の外を向いた。

そして、自分のアパートに到着するまで彼女は一言も喋らなくなってしまった。







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