風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
「部屋は何号室ですか!?」

さらに不安げな顔をする彼女。

「6階の603号室らしいぞ。」

彼女の顔から血の気が引くのを感じる。

まさか・・・・・・。

「君の部屋は何号室だ?」

俯いて下を向く彼女。

「・・・503号室です・・・。」

小さな声でぽつりと言う。

「そうか・・・。」

それはまた、ついてないな。


「取り敢えず、状況を確認するのが先だ。
今後の事を考えるのは、部屋の状態を確認した後だ。」

呆然とする彼女を促して、まずは2人で水浸しの部屋へと向かった。





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