風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
「君が降りないと、俺も自分の家に入れないんだがな。
流石に今日は疲れた、俺をゆっくり休ませてくれないか?」

「すみません!?、すぐ降ります。」

彼女は慌ててドアを開けて外に降りた。


彼女にはこういう言い方が一番効果的だ。


俺も運転席から降り、彼女の荷物の入ったケースをトランクから出す。

すかさず彼女が俺に駆け寄った。

「すみません、私持ちます。」

彼女らしい。

「俺が女性に重い荷物を持たせる様な男だと?」

「・・・すみません。」

慌てて手を引っ込める彼女。

本当に可愛いな。


俺は思わず彼女の頭を撫でていた。

「あのっ!安曇さん・・・。」

俺の行動に、心底驚く彼女。


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