風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
若干腰が引き気味になっている。

そこまで嫌がられると、俺も傷つくんだけどな。

だから、すぐに手を引っ込める。

もう少し慎重に行動しなければ。

まずは彼女に警戒心を解いてもらわなければならないのだから。


「さあ、もう遅い。早く部屋に入ろう。
今日はゆっくり休んでくれ。後の事は明日考えよう。」

俺は先頭に立ち、先に歩く。

しかし、そう簡単に今日1日が終わらないことを、この後俺は思い知ったのだった。






< 21 / 141 >

この作品をシェア

pagetop