風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
Act3.
「夜8時以降に退社する場合、必ず俺に連絡すること。
いいね?」
「・・・はい、分かりました。」
私は諦めて素直に返事をした。
私の返答に満足した様に、彼は車で去っていく。
何とか会社の見える手前で降ろしてもらった私はホッと溜め息を付く。
展開が目まぐるしくて、私の脳は現実の出来事に追いつかない。
一体何が起こったの?
『俺の大切な人だ。』
彼の言葉に一番ビックリしたのは私自身。
私はもう少しで彼のお祖父さん、もとい、会長の前で叫んでいるところだった。
はぁ??、この人何言ってるのって。
もう、それを抑えるのに精一杯。
でも、あのときの会長の私の見る目が怖かった~。
『初めまして、香坂薫と申します。
半年前まで、設計部で安曇さんの部下としてお世話になっていました。』
会長の無言のプレッシャーに押されて、自ら自己紹介する自分。
我ながら余計な事口走らなかった自分を褒めてあげたい。
でも、声震えてたかも・・・。
『あのジイさん相手に、あれだけ堂々と答えられたら上出来だ。』
って、後で安曇さんは褒めてくれたけど。
そもそもあなたの発言が事の発端でしょ~!!
いいね?」
「・・・はい、分かりました。」
私は諦めて素直に返事をした。
私の返答に満足した様に、彼は車で去っていく。
何とか会社の見える手前で降ろしてもらった私はホッと溜め息を付く。
展開が目まぐるしくて、私の脳は現実の出来事に追いつかない。
一体何が起こったの?
『俺の大切な人だ。』
彼の言葉に一番ビックリしたのは私自身。
私はもう少しで彼のお祖父さん、もとい、会長の前で叫んでいるところだった。
はぁ??、この人何言ってるのって。
もう、それを抑えるのに精一杯。
でも、あのときの会長の私の見る目が怖かった~。
『初めまして、香坂薫と申します。
半年前まで、設計部で安曇さんの部下としてお世話になっていました。』
会長の無言のプレッシャーに押されて、自ら自己紹介する自分。
我ながら余計な事口走らなかった自分を褒めてあげたい。
でも、声震えてたかも・・・。
『あのジイさん相手に、あれだけ堂々と答えられたら上出来だ。』
って、後で安曇さんは褒めてくれたけど。
そもそもあなたの発言が事の発端でしょ~!!