風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
だけど、彼も私から目を逸らすことはなかった。

そして、決定打を放つ。

『だから君が適任だと思った。香坂さんがそれを証明して見せてくれ。
そのときは、君に心から懺悔するよ。』

私がこの計画を引き受けたことは言うまでもない。




絶対嵌められた・・・・・・。

一日経って、私はとてつもなく後悔していた。

とんでもないことを、私は引き受けてしまった気がする。

だって、彼の恋人だよ。

この会社の時期社長である安曇さんの。


はぁ・・・。


あの人は分かってたんだ。

だから、ああいう言い方をした。

私に絶対引き受けさせる為に。

私はまんまと彼の計画に乗せられた。

これじゃ彼の思う壺じゃない。


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