風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
3.認めたくない気持ち

Act1.

誓約書

①体の接触は一切強要しない。但し、恋人役として必要な時はその限りではない。

②計画実行中は別の異性と体の関係を持つことや怪しまれる行動を取ることを禁じる。

③必要以上に恋人同士だということを公表しない。

④恋人役として必要な出費は全て安曇氏に請求すること。

⑤一日一回は何があっても、どこにいても連絡を取ること。

⑥この計画は会長が結婚の強要を断念した時点で終了とみなす。


私たちはこの計画を実行するにあたり、以上の項目につて誓約書という約束を交わした。


あれあからもうすぐ2週間。

そして私はまだ彼のマンションで暮らしている。

『君のアパートが住める状態じゃない今、恋人がいるのに一緒に暮らしてないのは不自然だろう。』

ある意味正論。

だから従うしかなかった。

だってもし断ったらあの人、私用にマンション一軒買ってしまいそうだったから。

そしてさらっと言い放つんだ。

これもこの計画の必要な経費だって。

お金持ちの考えてることは理解不能。


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