風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
「前に設計部の打ち上げで言ってただろう。あれは確か去年の冬だったかな?」
・・・・・・確かにそんなこと言った気がする。
あのとき、かなり酔ってた新婚ホヤホヤの同じ部署の先輩に、結婚は良いぞって散々聞かされて。
その先輩は、奥さんの手料理が美味しいって得意げに自慢してた。
で、その流れでお前の得意料理は何かって聞かれて。
どうして女だからってそういう質問するのよって思った私は、そう答えたんだっけ。
でも・・・
「何でそんなこと安曇さんが知ってるんですか?」
あの時、確か安曇さんは会話の輪の中にいなかった。
「印象的だったからな。
あんなにバッサリ切る返答、久しぶりに聞いたよ。」
彼がクスッと笑う。
その態度に私は少しムッとした。
「別に、安曇さんだから料理した訳じゃないですからね・・・。
ちょっとお礼したいなと思ったから。
私のアパートもいつの間にか全部元通りになってるし。
こんなんで対したお礼になるとは思ってないですけど・・・・・・あっ!もしかして味気にしてます?
大丈夫ですよ、しないだけで出来ない訳じゃないですから!!」
ちゃんと味見したもん。
美味しいはずなんだから!!
・・・・・・確かにそんなこと言った気がする。
あのとき、かなり酔ってた新婚ホヤホヤの同じ部署の先輩に、結婚は良いぞって散々聞かされて。
その先輩は、奥さんの手料理が美味しいって得意げに自慢してた。
で、その流れでお前の得意料理は何かって聞かれて。
どうして女だからってそういう質問するのよって思った私は、そう答えたんだっけ。
でも・・・
「何でそんなこと安曇さんが知ってるんですか?」
あの時、確か安曇さんは会話の輪の中にいなかった。
「印象的だったからな。
あんなにバッサリ切る返答、久しぶりに聞いたよ。」
彼がクスッと笑う。
その態度に私は少しムッとした。
「別に、安曇さんだから料理した訳じゃないですからね・・・。
ちょっとお礼したいなと思ったから。
私のアパートもいつの間にか全部元通りになってるし。
こんなんで対したお礼になるとは思ってないですけど・・・・・・あっ!もしかして味気にしてます?
大丈夫ですよ、しないだけで出来ない訳じゃないですから!!」
ちゃんと味見したもん。
美味しいはずなんだから!!