風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
「それは、私の料理が食べたくないと言うことですか?」

彼女の言葉にガックリくる俺。

何でそうなるんだ?

どう言えば、彼女は素直に俺の言葉を聞き入れてくれるんだ?

「わかりました・・・、もう作りません。
明日から無理して食べて頂かなくて結構ですから。」

俺が何も言い返さない事を肯定と取ったのか、そう言って彼女は席を立った。

「ちょっと待て!!」

俺は咄嗟に彼女の腕を掴む。


その瞬間、彼女の身体がビクンと反応した。

「嫌!!放して!!」

そして、弾かれた様に彼女は俺の手を振り払う。


何故そこまで俺を拒絶する?


「あ・・・の・・・、こめん・・・なさい。」

しかし、すぐに消え入るような声で彼女は俺に謝った。

自分でもどうして良いか分からないとでも言うように。


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