風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
「薫、もう少し自覚を持つんだ。自分が女だという事を忘れるな。」

こんなに気持ちを表に出した激しい彼は、見たことなかった。

彼の表情はとても感傷的で。


これは、・・・・怒り?


その間にも、彼は容赦なく近付いてくる。

「安曇さん・・・ごめんなさい・・・、だからお願い・・・。」

これ以上・・・・。

「駄目だ、ちゃんと俺を見ろ。」

堪らず逸らした顔を、それさえも許さないと彼は言う。

そっと、彼の手が私の頬に触れた。

触られた瞬間、体に電流が走るのを感じる。

またっ・・・・・・。

「お願い・・・、やめて・・・・っ。」

だけど、身体は言葉とは裏腹で、もっと触れて欲しいと言っている。

そして、彼の唇が私の上唇に触れた。

その愛撫は最初は優しく、そしてだんだん激しく。

「あ...........ッ...........ん...。」

私は思うように息もできない。

「あず・・みッ.......さ.......あッ・・・・・・・・んっ.........。」

身体の力が抜けるのを感じた。


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