LOTUS~あなたに出会えたから~
その人波からは
「JESSICAやばい!!」とか「かっこいい。」とか、口々と大介たちのバンドを褒める声が聞こえてきた。

確かに、ボーカルの歌唱力だけじゃなく、演奏力も大介が高校時代組んでいたバンドと比べ物にならないほど上なのは、私も感じていた。

それに、ステージでの激しいパフォーマンス。
彼らの印象が強すぎて他のバンドの印象は、焼き尽くされてしまったかのようだった。


「芙未。」

その時、ふと声をかけられて我に返ると目の前にメイクをした大介が立っていた。


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