LOTUS~あなたに出会えたから~
蓮も、それは同じだった。

ただでさえ、よそよそしい蓮とは時々しか会話を交わさなかったけれど、私はライブに行くほど、蓮に惹かれていってしまった。

蓮の歌う姿を見ていたくて、声を聞いていたくて、その世界をそばで感じていたくて。
ただそれだけが私の望む事だった。

私にとっての蓮の存在は、渇いた喉が欲しがる水のような濁りないものだった。













































































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