黒姫
公園であった出来事を思い出して、私は一気に目が覚めた。
ガバッ!!と、勢いよく起き上がる。
そして……………
「…………は?」
見渡せば木とか木とか…。
地面は草が生えてる。
満月のお陰なのか、明かりが無くても辺りが見渡せた。
けど、どこを見渡せども辺りは木。
「…ここ……公園じゃない…よね?」
思わず声が漏れた。
そんな私の声に答えるように、鈴虫がリーンって鳴いた。
取り敢えず、草の生えた地面に体育座りしてみる。
今の状況を落ち着いて考えてみよう。