アホ毛のアン【短編】

恐らくその男子もハムカツサンド狙いなのだろう。


アンの先ほどの視線からアンもハムカツサンド狙いであるのを察して狙い打ちしてきたのだ。


そこまではアンにも読めていたが、その男子はさらに上を行く猛者だった。


殴りかかってくると見せかけて掴みかかって来たのである。


防御姿勢をとっていたアンは意表を突かれ、あっさり両手で襟首を掴まれた。


彼はそのまま力任せにアンをブン投げた。


アンは争う生徒達の頭上を華麗に飛び越え、出入口側の壁に叩きつけられた。


そしてそのまま気を失い、壁にもたれるように崩れ落ちた。


残念な事にスカートがはだけ、ちょっとヨレたキャラクターパンツ丸出しの状態のままで。