パステルカラーの恋模様 2
「啓ちゃん、かっこよかったよ。スーパーマンみたいだった!」
「へへ、大袈裟だって」
またもや照れながら笑う啓ちゃん。
やっぱ、優しいし、頼りになるなぁ。
あ、そうだ。
「啓ちゃん、さっき受け止めた手、大丈夫だった?」
「え、うん……?」
「ん?」
反応がどうもおかしいから、あたしは啓ちゃんの手をバッと取った。
そしたらびっくり!
「啓っちゃん!ちょっ、すっごい腫れてるじゃん!」
思わずぎゅっと握ってしまい、啓ちゃんは情けなく「あ、いたたたたっ!」と顔を歪めた。
「これ…ヒビ入ってるかも!」
「そんな、大袈裟……あ、いちちっ」
「病院!病院行こう、啓ちゃん。ね!」
「うん…」
あたしはケガしてない方の啓ちゃんの手を取って、ずいずい歩き出した。