パステルカラーの恋模様 2
「え、ホントに?!」
「うん。啓ちゃん一人にさせたら不安だしね。たいした物作れないけど…何がいい?」
「オムライス!オムライスにしよ!」
「オッケー。じゃあ、啓ちゃんのはお子様ランチ使用にしてあげるっ」
「お子様じゃな~い!」
てなわけで、今日は啓ちゃん家で、クッキングする事になりました。
メニューはオムライス。
あたし達はスーパーで材料を買って、啓ちゃん家のマンションへ向かった。
5階。チン。
「美園、俺手ぇいっぱいだから、美園の鍵で開けて」
「あーっ、はいはいはい」
あたしは慌てて、鞄のポケットを探る。
そして、空色の鍵を取り出し鍵穴に差し込んだ。
ガチャっとドアが開き、部屋に入るとポポが嬉しそうに吠えた。
あたしは荷物を置きながら、「お~、よしよし」とポポの頭を撫でた。
「すぐ作るから、待っててね」
あたしが早速キッチンに向かうと、啓ちゃんは居間でちょこんと立ってあたしを見ている。
「本当に、俺、なんもしなくていいの?」
「いーの!啓ちゃんはポポとテレビでも見てて」
そう言うと啓ちゃんは、えへへと笑って、「は~い」と返事してソファーに座った。
さて!あたしは腕を振るいますか!