パステルカラーの恋模様 2
Chapter 2
柚木家へようこそ!
あたしが世の中で一番嫌いなもの……
それは………虫!!
「うう、どうしよう~…」
お昼すぎ、今日も普通に啓ちゃんの家にごろごろしに行こうとして、家を出ようとしたら…いたんです。玄関に。
ゴ・キ・ブ・リが…!
しかも、かさかさ下駄箱の下とかに入り込んで、いつ飛び出てくるか分からないから、外に出られないっていう…。
しかも家に今、あたし一人だし~!
「……ここは、戦うべき?」
あたしは新聞紙の束を手に持ち構えて、ごくっと唾を飲む。
そして黒光りする奴に挑もうとしたけど…やっぱ無理~!
てことで、あたしは啓ちゃんに電話する事にした。
啓ちゃんは5コール目で出た。
「あ、もしもし!」
『あ~い?』
「啓ちゃ~~ん!助けて!」
『…へ?』