パステルカラーの恋模様 2
「家から出られないの!玄関に奴が!奴がいるの~~!」
『玄関…?奴…?えっまさか…』
※啓ちゃんには、マフィアが玄関の前で張り込んでるイメージが浮かんでいます。
『……』
「…あれ、啓ちゃん?」
『…分かった!今すぐ行くから!待ってて!』
「でも、啓ちゃんじゃ勝てないかも…。だって奴……飛べるんだよ?」
『………???』
※啓ちゃんにはもう何が何だか分からなくなっています。
『…と、とりあえず行くから!待ってて』
「うん、何かごめんね。ありがとう」
何か啓ちゃんあたふたしてる?
ま、いっか!
あたしは電話を切って、ホッと一安心。
啓ちゃん案外頼りがいあるからな。
くふふと笑って、自分はリビングに避難して、ドアを閉めた。
あ、そういえば、啓ちゃんが家に来るの初めてかも?
一度家まで送ってもらった事はあったけど。
チャイムが鳴ったのは、25分後。
来た来た!
すると携帯が鳴った。