パステルカラーの恋模様 2
「これ、誰?」
「文化祭実行委員で一緒だった子!懐かしい~。これね、パンフレットに書いてある時間の打ち間違えが発覚して、大変だったんだ~」
「へぇ~…」
「で、この子が先頭に立って色々やってくれてさ。一緒に放課後遅くまで手書きで直したんだよ!」
「ふ~ん…」
啓ちゃんは何だかふてくされた顔。
両手を後ろについて、そっぽを向いてしまった。
あれ?あれあれ?これはもしや?
あたしはニヤニヤしながら、啓ちゃんの顔をのぞきこんだ。
「もしかして啓ちゃん、焼もち?」
「ううん?違うよ?」
「嘘!焼もち焼いちゃったんでしょ!」
「ちっ違うもん…!」
そう言って啓ちゃんは顔を赤くして、完全にあたしに背を向けてしまった。
んも~可愛い~!
あたしは嬉しくて、啓ちゃんに飛び掛った。