パステルカラーの恋模様 2
今、啓ちゃん、オトコノコ。

あたしは、真剣な啓ちゃんの視線にとらえられた。



とろんとしてしまう。



「美園……そんな目すると……とめられなくなっちゃうんだけど…」

「そ、そんな事言われても……」



啓ちゃんの顔はちょっと赤い。

でもあたしの方がもっと赤い、はず。




「目、つむって?」

「う、うん…」



あたしはドキドキしながら、目を閉じる。




どうしよう、溶けちゃいそう……。

湯銭にかけたチョコレートみたい。



そして、啓ちゃんの顔が近づいて……

と思った時、


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