パステルカラーの恋模様 2
「えっと、啓太くん」

「はひ」


啓ちゃんは、口をもぐもぐさせながら、ちょっと背筋を伸ばしたお母さんを見た。


「…美園のどこがいいの?」

「ぶっ!!ごほごほ…ちょ、お母さん!!」


孝也がすかさず冷やかしに出る。


「姉ちゃん、顔赤~!!」

「う、うるっさい!」

このクソガキ!



うわぁ~最悪!!
ほら、啓ちゃん、きょとんとしちゃってるじゃん…。


やっぱり啓ちゃんを家に呼んだのは失敗………
でも……正直、あたしも気になってたりして。


ちょっと照れながら、ほっぺをぽりぽりかく啓ちゃん。



「美園さんは……」



なに?啓ちゃん…!!




その時。


ガチャ

「帰ったぞー!」



なにー?!
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