パステルカラーの恋模様 2
お父さんは食卓につくなり、ムスーっとした顔。
よろしくない空気が流れてしまった……。
ここはびしっと言わなくては!
「ちょっとお父さん、啓ちゃんに失礼でしょ!超KYだよ!」
お父さんはムッとしたが、すぐに「…な、何だ、そのケーワイってのは」とぼやいた。
孝也がすかさず、こっそりと「空気読めないって意味」と教えてあげていた。
ああ、と納得してから、「何をぅ?」と突っかかった。
「お前に恋なんざ、まだまだ早ぇんだよ!」
「うるさいな!お父さんには関係ないでしょ!」
“関係ない”という言葉に、お父さんはカッチーンと来た様子。
こうなりゃ、虎と龍の戦いだ。
頑固の血は、あたしもちゃっかり受け継いでいるらしい。
「お前をそんなふしだらな娘に育てた覚えはない!!」
「あたしだって、そんな事言われる筋合いはないわよ!!」
「こんな細っこくて頼りなさそうな、どこの馬かも分からん男…」
「啓ちゃんのこと悪く言わないで!!」
じ~っと睨み合う両者。
ぴりぴりとした空気を中和したのは、この男だった。
「まぁまぁ、喧嘩はやめて。食べましょう」
「………」
「………」
「ねっ」
啓ちゃんのゆる~い癒し系の笑顔と、肩に優しく置かれた手で、何となくあたし達は意気消沈してしまった。
恐るべし、マシュマロパワー。
よろしくない空気が流れてしまった……。
ここはびしっと言わなくては!
「ちょっとお父さん、啓ちゃんに失礼でしょ!超KYだよ!」
お父さんはムッとしたが、すぐに「…な、何だ、そのケーワイってのは」とぼやいた。
孝也がすかさず、こっそりと「空気読めないって意味」と教えてあげていた。
ああ、と納得してから、「何をぅ?」と突っかかった。
「お前に恋なんざ、まだまだ早ぇんだよ!」
「うるさいな!お父さんには関係ないでしょ!」
“関係ない”という言葉に、お父さんはカッチーンと来た様子。
こうなりゃ、虎と龍の戦いだ。
頑固の血は、あたしもちゃっかり受け継いでいるらしい。
「お前をそんなふしだらな娘に育てた覚えはない!!」
「あたしだって、そんな事言われる筋合いはないわよ!!」
「こんな細っこくて頼りなさそうな、どこの馬かも分からん男…」
「啓ちゃんのこと悪く言わないで!!」
じ~っと睨み合う両者。
ぴりぴりとした空気を中和したのは、この男だった。
「まぁまぁ、喧嘩はやめて。食べましょう」
「………」
「………」
「ねっ」
啓ちゃんのゆる~い癒し系の笑顔と、肩に優しく置かれた手で、何となくあたし達は意気消沈してしまった。
恐るべし、マシュマロパワー。