君と図書室で

そんな事を思いながら、ふと、由美ちゃんにその『かっこいい辻先輩』と話したと言ったらどんな反応をするのだろう、と思った



「ねぇ、」

「ん?」

「話したよ、昨日」

「.....?」

「その辻先輩と」



そう言った瞬間由美ちゃんは目を見開いて固まってしまった


心無しか口も少し開いてる気がする



「えっと、」

「.....」


そんな由美ちゃんに戸惑いながら話し掛けてみても、全くの無反応



どうすればいいの、これ



「由美ちゃ、」

「ええええええええ!!!!」



また話し掛けてみたら今度は叫びだした



うるさい、ほんと

それにその叫び声でこちらを見る皆の目線が、痛い





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