ありがと、大好き。
剣道場へ着いた私は、一先ず、一年生を探した。


一年生が見つからなかった。
まさか、自分だけ!?



そう思いながら、先輩に言われた通り荷物を部室のロッカーへしまった。


「可愛いねぇ。中本ちゃん、だっけ?」

「ありがとうございます。」


チャラい女の先輩で、どういう対応すれば良いか困り一応、愛想笑い。


いろんな先輩に同じことを言われながら頬や栗色の地毛の長い髪をいろいろいじくられていた。



その時、剣道場に人が入る音がした。


一年生が来たのかと思い、部室を飛び出し入り口へ行くと、男子らしき一年生が立っていた。







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