君色Diary
「それじゃ、俺らも行くか」



葉月たちが行ったのを見て、空くんがそう言いながら、ポンとあたしの頭に手を置く。

たったそれだけに、またドキッとしていれば、空くんはなかなか動かないあたしを不思議そうに見て。



「七海?どうした?」


「……っえ!あ、いやっ…なんでもないです!」



急に近づいた顔に、一層大きく胸が鳴る。

それにビクッとしながらも笑って返せば、空くんは「そう?」と言いながら、歩き出した。

そして距離ができた後も、胸はドキドキと鳴り響いて。


私服のせい?暑さのせい?

なんだろう……。

今日はすぐに、ドキドキする……。

髪型、葉月は可愛いって言ってくれたけど、空くんはどうなんだろう……。



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